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鹿児島〜伊勢1泊2日

※文中の()内の数字記号は昭文社刊ツーリングマップル(2000-2001年度版)のページ/エリア番号です。

2000年8月6日

そしてまた熱い1日

カラフルな車体色

夜明け近く、肌寒さに目を覚ます。時刻を見ると午前4時頃・・

まわりの多くはまだ寝入っているようだ。ファスナーの音を気にしつつ、開けっ放しにしていたシュラフをとじ、しばしウトウト、二度寝をきめこむ。いちおう携帯の目覚ましは午前8時にしてあるが、日頃6時に起きて7時前に出社する生活のせいか、やっぱり6時前後には目が覚めてしまう。いや、覚めると言うより、体が寝つづける事を拒否しているかのような感じ。

ここは鹿児島よりだいぶ東側になるので夜明けが早い。それでも明るくなる頃にはみんな起き出してきた。テントのまわりを見渡すと、ゆうべのバーベキューのあとがそのままになっている。片づけ作業が大変そうだと思ったが、手数が多く、あっという間に奇麗になった。テントやシュラフは芝の露を乾かすため裏返して朝日で乾燥させる。朝ご飯におにぎり、インスタントみそ汁、ゆで卵などで体に気合いを入れる。SAMCOさんには挽きたてのコーヒーをごちそうになった。

椅子に座ったり芝生にあぐらをかきながら、しばし歓談。えもいわれぬ連帯感が感じられるひととき、宿泊オフならではの楽しみだろう。

テーブル類をかたづけ、キャンプ用品をパッキングして、サイトをもとの奇麗な状態にする。出発前のひととき、みんなで記念撮影。それぞれのバイクを近くで眺めてみると、まったく十人十色でそれぞれに工夫をこらした部分がおもしろい。特にHP氏の自家製リアキャリアは、ホームセンターで普通に手に入る金具を利用して作られた優れもので、帰ったらぜひマネをして付けてみたいところだ。

記念撮影をおえて

さて、予定では遅くとも午前10時にはキャンプ場を鹿児島に向けて出発しなくてはならない。他のメンバーはみな海側のパールロードというすばらしい景観の道路を走る予定なのだが、残念ながら私の帰路とは逆方向になってしまう。

午前10時、いよいよキャンプ地をあとにする。管理人さんのにこやかな笑顔に別れを告げ、R260を浜島町方面へ、途中県道17号に入り、東へ。伊勢方向へ北上しているR167の分岐点の信号待ちで、みんなに手を振り、別れた。

またいつの日か会いましょう!


阿児町〜磯部町〜伊勢インターへ

稀少なグリーンのバンディット

R167に入ってすぐ、鵜方というところでガソリンを満タンにしておく。この2日間で実に15回もの給油をしたのだが(往路7回、復路8回)、そのほとんどは高速上であり、しかも九州、中国、関西と、なぜかリッター100円に統一されていた(何か規制でもあるのだろうか)。リッター102円といういちばん高価なガソリンを入れたのが、この鵜方SSだった。

(関西P.63/3B)

これより磯部バイパスを神路ダムに向かって上り、県道32号を経由して伊勢インターに至る。伊勢神宮の別宮、伊雑宮(いざわのみや)や赤福本店など、寄り道したいところはいろいろあったが、ここは帰宅時刻と休憩時間を優先させ、通過。なに、またいつか来る日があるさ!

ちなみにこのR167からスタートした帰路の1人旅だが、私の家は鹿児島県の”R267”の西の端にあたる。国道番号でちょうど100違うのも、何かの縁かもしれない。

伊勢道を関へ

神路ダム越えはメジャーな観光ルートのようで、交通量は多いが流れはスムーズ。あっというまに伊勢インターに着いてしまった。昨日こっちを通っていればもっと早く楽に着けていただろう。そのかわり到着時の感激も薄くなったろうが・・。

さて、伊勢インターからふたたび伊勢道を疾走し、西へ進む。車が多いと思ったら今日は日曜、家族連れのワゴン車がかなりのスピードでひっきりなしに抜いてゆく。私は先の長い身、のんびりと距離をこなすつもりで走る。

さっきガソリンをいれたばかりでまだ半分も使ってないのだが、ここで往路の時と同じ安濃SAにてガソリン補給をする事をふと思い立った。帰路もいろんなルートが考えられたが、今回はやや強行軍で体力的・バイク的にもきびしい状態だと考え、不確定要素を少しでもなくすため往路と同じルート、同じSAでガス補給をする事にした。これなら距離計算もほとんど不要だし、補給SAの間にあるSAをサブ的に使えば安心感は増す。走る事以外の消耗を出来るだけそぐ目的だが、それじゃツーリングの面白味がないといわれれば、そうかもしれない。でもこの帰路は、とにかく安全に、そして無事に帰宅するのが大前提。明日は仕事もあるし、それ以前にもしトラブルでも起こしたら、見送ってくれた家族やキャンプで歓迎してくれた関西の仲間にも申し訳が立たないではないか・・。

「よっしゃ、帰るぞ!」

缶コーヒーを飲み干し、気合いを入れなおした。