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大観峰コーヒーブレイクミーティング・春

※文中にあるツーリングマップルの記号数字は2003年版以降のページ/エリア番号。旧版はそれ以前の版です。

2005年4月3日

一心行の大桜

一心行の大桜、開花状況告知板(笑)

ツーリングマップル九州P.92(拡大図)阿蘇山5-B 旧版P.40阿蘇5-B

北緯32°50’07.7” 東経131°03’05.2” 標高451m (WGS84)

一心行の大桜はごく普通の農地のまん中にあり、この時期だけ周囲を駐車場として整備し、観光客を迎え入れている。まだ時刻は朝9時だが、道路脇の1区画はすでに満車状態になっていた。しかし肝心の桜の方は日が少し早かったのか固いつぼみのままで、花はまだ一輪も咲いていない。これじゃ写真を撮っても仕方がないので、そのまま再発進。お客の中にはせっかく来たんだからと弁当袋片手に車を降りて殺風景な桜の枝をうらめしそうに見上げている家族連れもいる。地元のおじさんの話では来週あたり一気に咲き始め、次の日曜にはちょうど見頃になるだろう、との事だが・・おそらく生涯最大の深手を負ったであろう古桜、例年同様に咲いてくれるといいが。

さて、ここからは阿蘇登山道で中央の山塊を越え、ここ南阿蘇とちょうど反対側の外輪山の一角に位置する大観峰に向かう事にする。かつてはこの登山道も有料で、250ccだと800円以上も取られたものだが、現在は無料の一般道となっており、阿蘇山内の南北の連絡道としてもよく使われている。このままスムーズに行けば、大観峰には約束の10時前には余裕で到着出来るだろう。


ミルクロードへ

ミルクロードの朝

ツーリングマップル九州P.26阿蘇2-A 旧版P.40阿蘇1-B

阿蘇山上、草千里の脇を駆け抜け、登山道坊中線で阿蘇市まで一気に下る。こちらもガスが濃く、場所によっては探り探りの徐行運転を余儀なくされた。阿蘇市側へ下れば山上よりは気温が高くて過ごしやすいが、こちら側でもやはり桜はまだそれほど咲き出していない感じだ。R57から内牧温泉へと続く直線道路のR212に入り、北側外輪山の壁面にへばりつくようにくねるワインディングを駆け上がる。このあたりは阿蘇観光の中心部でもあり、一般車やバスがかなり多い。いきおい低速走行を余儀なくされるので、Bandit250には少し辛い場面だ。

最後の急坂をクリアし、外輪山の尾根をつづって走る通称ミルクロードに出れば、目的地の大観峰まではもう2キロもない。この道はまさに快適路そのものだが、何しろ標高千m近い山岳路でもあり、天候はあまり安定しているとは言えない。特にこの時期は晴れたと思ったらいきなり氷の粒が落ちてくる事もある。今日も尾根の向こう側に怪しい雲がうごめいているのが見える・・。

こんな天気でも行き交うバイクツアラーは数多く、さすがにツーリングのメッカ。これで五月連休の時期ともなれば、大観峰の駐車場は立すいの余地もないくらい混み合う事だろう。まだ野焼きの跡が黒々と残るミルクロードを、一路大観峰へと向かう。


大観峰第3駐車場

集まってきたバイクたち

ツーリングマップル九州P.91(拡大図)やまなみハイウェイ4-A 旧版P.40阿蘇1-B

大観峰の入り口交差点からずっと奥に進み、大型バス専用の駐車場の少し手前の分岐で右側に坂を下っていくと、そこがいつもの第3駐車場。今回はちょっと寄り道をしたが、ほぼ予定通りの10時前に到着出来た。しかし天候が不安定なせいか一般客もずいぶん少なく、普段ならもう一杯になっているはずの上側の駐車場もかなりの空きがあった。もっともその方が場所取りに苦労しなくてすむので、主催側としては楽なのだが。

第3駐車場にはもうすでに何台かの参加者が到着しており、顔見知りも何人かいる。挨拶もそこそこに、さっそく荷を解いて湯沸かしの準備。Bandit250からガソリンストーブに燃料を移し、ポンピングして着火。このMSRウィスパーライトというガソリンストーブは少々の雨や雪にもほとんど左右されない安定感があり、燃料切れもバイクに乗っている限り考えなくていいので、とても重宝している。火炎が青く安定するころには、また何台かの参加者が集まってきていた。

突然の雹!

主催者の1人であるGSさんは昨夜どこかで野営をしたらしく、荷台には夜露に濡れた装具が積んであった。出来れば私も同行したかったが、最近は土日連休をとるのがむつかしくなっているので、わが安物テントもずいぶん出番が減ってしまっている。

この集まりの基本はごくシンプルで、各自がカップ持参でコーヒーを飲みに来るだけなのだが、それに付随してのツーリングやキャンプも大歓迎だし、お菓子やチョコ、たまに豪華な手作りケーキの差し入れなどがあったりすると、こちらも大変嬉しい。今の私がこれだけ多くの九州各地のライダーと知り合えたのも、元はこの素朴な集まりのおかげだし、今後もこのコーヒーブレイクをきっかけに、ライダーどうしのいろんな輪が広がってくれればいいなと思う。


こじんまりしたテーブルです

さて、時刻はまだ11時前だが、少し風が強くなってきた。もしかしたら天候が変化する前触れだろうか・・そう思うが早いか、黒い色をした雲が山向こうからせり出してきたかと思うとあっという間にザーッと強い雨が落ちてきた。みんな急いで雨具を着込み、ブルーシートをバイクの間に渡して、臨時の避難所とする。

まもなくシートをバチバチと叩く音とともに、猛然と嵐が襲ってきた。みな首を低くしてシートの中に固まり、路面にころがるものを拾い上げて見ると、なんと大きなものでは5ミリはある氷の粒。広大な駐車場が一面のヒョウで埋め尽くされてしまった。昨年に続いてまたしても悪天候の襲来を受けてしまったコーヒーブレイクだが、男どもが何人もシートの中にギュウギュウ固まっていると、昨年同様なんだか自然と笑いがこみ上げてくる。

しばらくするとヒョウはやみ、氷の粒もすぐ雨に溶けてしまったが、暗い空は待っていても回復する気配を見せない。あれから来訪者もないようだし、結局正午を待たずに撤収する事になった。今回はあまりゆっくりとは楽しめなかったが、この嵐のような天候も帰宅後は笑い話のタネになっている事だろう。今後はこのようなヒョウの襲来に備えて、もう少し大きいサイズのブルーシートかタープを用意しておくべきだろうか。

参加者はそれぞれ帰路につき、私も防水バッグに荷を詰め直し、出発の準備。まだ時間は正午すぎで、暗くなるまでにはかなりの時間的余裕があるから、どういうルートで鹿児島まで帰るかを考えるのも楽しみのひとつ。むろん往路をそのままトレースするのは芸がないというものだ・・。