HOME

Mac OS 9とフレッツ光プレミアム

2006年3月、shun(作者)愛用の1998年製Apple Power Macintosh G3 DT266に、NTTのフレッツ光プレミアムによる高速インターネット環境を導入した際直面したいろいろな問題と解決法を書いてみました。

NTT西日本はフレッツ光プレミアムに関して2012年4月以降の新規受付を終了しており、サービス自体も2019年1月31日をもって終了する、とのアナウンスを出しています。

NTT西日本「フレッツ・光プレミアム」をお使いのお客様へ重要なお知らせ

目次

NTTの設定マニュアルは使えない

2006年、ようやく我が薩摩川内市にも光ファイバー網が整備され始めたようで、年が明けてからというものNTT西日本からのひかり電話や高速回線への勧誘電話が引きも切りません。しかし一昨年加入して以来使っているフレッツADSL(12Mタイプ)でも充分高速だし、shun(作者)の普段の使い方では特に光回線が必要というわけでもなかったのですが、通常ならば2万以上はかかる敷設工事料金が今なら無料だそうだし、全国一律料金のひかり電話やネット環境の高速化にもちょっと期待して、フレッツ光への乗り換えを決めました。

工事当日、委託業者さん(NTTの正社員ではない)がわが家にやってきて、パソコンの横に各種機材を設置。加えて道路の向こう側の電柱上から家の外壁、そして屋内への光ファイバー引き込み工事と接続チェックを含め、トータル2時間半ほどで終了しました。ちなみにわが家はごく普通の木造一戸建てです。

いままでの電話線はもう不要になるから撤去するんだろうと思いきや、規約か何かで今後も2年間はそのまま併設しなければならないそうです。「じゃあ2年後また無料で外しに来てもらえるんですか?」と聞いてみましたが、それはまだわからないとの事。まあ張ってあっても不都合はないですが、絶縁体の光ファイバーなら落雷時の誘導雷にも強いから安心だと思っていたのに、同じ配管の中を旧来のメタル線が通っているのではあまり変わらないですね。

帰り際、業者さんがCD-ROM付き設定マニュアルを置いて行かれました。パソコンの設定をやってくれるサービスもあったようですが、今回は見送りました。何しろshun(作者)が愛用しているのは1998年型のApple Power Macintosh G3 DT266という古いMacで、使っているOSもMac OS 9(正確には9.2.2)という、Windows全盛の現在の目で見るとかなり特殊な環境なので、Windowsしか知らない若い担当者では全く手に負えないからです。

前回フレッツADSLを導入した時にもいろいろ問題が起きたのですが、ほぼ自力で解決出来ましたし、今回も何とかなるだろうと思い、あまり深くは考えていませんでした。

ところが今回のフレッツ光では、設定マニュアルのどこを読んでもWindowsに関する事ばかりで、Macintosh関連の説明が全く書かれていません。付属のCD-ROMに入っている設定用の各種ツールソフトもすべてWindows用のexe型実行ファイルなのでMacintosh上では全く使えません。
これにはちょっと困りました。フレッツADSLの時の説明書では、ちゃんとWindowsとMacintoshの設定方法がそれぞれ分けて書いてあったのですが・・。

唯一Mac関連の情報として、CD-ROM内のManualフォルダ内にあった加入者網終端装置(CTU)ガイドブックというpdfファイルに、Macintoshの現行OSであるMac OS Xでの設定方法が少しだけ書かれています。しかし同じMacintosh用と言ってもshun(作者)の愛用するMac OS 9とは全く別のOSであり、旧型のMac OS 9での設定方法はここでも一切触れられていません

仕方なく、設定マニュアルの23ページにあるIPカスタマサポートの電話番号へかけて、係の人に問い合わせてみる事に。電話をしたのは土曜日の午前10時頃で、一応24時間受付とありますが、「ただいま電話が混み合っています、そのまましばらくお待ちください」とのアナウンスが延々と流れるだけで、かなり待たされました。そして10数分くらい経った頃でしょうか、ようやくガチャリと音がして、担当者が出ました。
そしていろいろ説明を受けた内容を参考に、どうにか我が旧型Macでもフレッツ光プレミアムでネット環境を開通させる事が出来たのです。

以下、その詳細を図を交えて書いてみます。


[↑目次へ]

機器の接続

まずは光ファイバーONU(光回線終端装置)、CTU(加入者網終端装置)等の各機材がLANケーブルで正しく接続され、電源も入っている事を確認します。

と言っても、パソコン周り以外は工事業者さんが全部やってくれると思いますし、マニュアルその他にも図入りで詳しく書いてあると思うので、ここでは省略します。

外付けLANアダプタが必要な場合もある

ネットワーク接続するためにはパソコン側にEthernet端子があればいいのですが、古いMac特有の問題として、ベージュ色筐体のPower Macintosh G3(キーボードやマウスの接続がUSBではなく、丸い形をしたADB端子の時代)、あるいはそれ以前の古いMacに標準装備されていたEthernet端子(10BASE-T)には電気回路的にちょっと問題があるようで、フレッツ光やフレッツADSL等の高速インターネット機器を接続しても速度が上がらず、回線の種類にかかわらず1Mbpsにも満たない低速でしか利用出来ない場合があります。

具体的には、こちらのYARC(http://www.yarc.com/network.htm)というサイトにあるYARC Probeというソフトを使ってMac内部のBoot ROMのバージョンをチェックし、これが2.8F2と表示された場合、回線速度が遅くなる原因が基板上の10BASE-T回路にある可能性が高い、とされています(該当バージョン全てがそうではない、とも言われている)。

2007年5月28日追記 上記のYARCのサイトは閉鎖されてしまったようです。

shun(作者)の1998年製Power Macintosh G3 DT266は一昨年のフレッツADSL導入時に同様の問題に直面、ROMバージョンも上記のテストでしっかり該当していました。そこで標準のEthernet端子を使うのはやめて、別途I-O DATA製の100BASE-TX規格LANアダプタETX-PCI(当時で税込1,000円前後)を購入してMac裏面のPCI拡張スロットに取り付ける事で、速度問題は解決出来ました。

これらの情報は以前Hal7600 Macintosh Room(http://hal7600.web.infoseek.co.jp/)というサイトで公開されていたものですが、残念ながら2004年いっぱいで閉鎖されてしまいました。この辺りの細かい情報はNTT側でも把握していないようで、「せっかく高速回線に変更したのにスピードが全然出ないじゃないか!」と電話口でいくら怒鳴ってもムダでした。

[↑目次へ]

コントロールパネル・TCP/IPの変更

コントロールパネルのTCP/IPを開き、設定を変更します。

経由先内蔵Ethernet、もしくは外付けボードを使っている場合はEthernetスロット○○になります。

設定方法の欄は、今まではたぶんPPP接続になっていた人が多いと思いますが、これをDHCPサーバを参照に変更します。


変更後、クローズボタンを押すと、変更内容を現在の設定に保存しますか?と聞いてくるので、必ず保存を選択します。

その後Macを再起動させて、再びこのTCP/IPを開き、下の欄のDHCPクライアントID各アドレス欄に何かの数列が表示されていれば、それでOKです。


[↑目次へ]

CTUの設定

ブラウザでCTUにアクセスする

ブラウザを立ち上げて、アドレスバーに下記のアドレスを打ち込み、CTU内部にアクセスします。

ブラウザはなるべくIntenet Explorerを使うようにしてください。理由は後述します。

冒頭はhttpではなく、httpsである点に注意。

https://210.247.16.1/


アクセス用アドレスの変更 2006年8月14日

2006年8月12日、13日に行われた回線工事とバージョンアップに伴い、CTUアクセス用のアドレスが下記に変更されました。

https://ctu.fletsnet.com/

この工事時期に前後して新規契約された場合、どちらの設定アドレスが有効なのか不明ですので、両方試してみてください。


アクセスすると、このような警告メッセージが出ます。
(ブラウザの設定によっては出ない場合もあるかもしれません)

ここはあまり気にせず、右下の続行を選択します。


CTUにログイン

設定に入る前に、まずログイン画面が表示されます。

中央にあるスクロールバー付きのフレーム枠には何やら文章が表示されていますが、Mac OS 9版のInternet Explorer(最終バージョン5.1.7)では文字化けして読めません

UNICODE対応ブラウザのMozillaNetscape7iCab3.0で見るとちゃんと表示されますが、ここもあまり気にしなくて大丈夫です。


フレーム枠内の文章

念のため、文字化けで読めなかったフレーム枠内の文章を下記に転載しておきます。

【フレッツ・光プレミアムのご利用にあたって】

この度は「フレッツ・光プレミアム」をお申込みいただき、誠にありがとうございます。

本サービスにより、お客様がインターネットをご利用になる場合は、インターネットサービスプロバイダ様(以下、ISP様)から交付された情報を設定画面から設定していただく必要があります。

なお、設定された内容につきましては、当社のIP通信網内に登録されますのでご了承ください。登録された情報につきましては、ISP様への接続、保守(故障対応を含みます)、その他本サービスに係る業務の実施に必要な範囲内で利用いたします。

ISP様への接続において、当社のIP通信網内に登録される情報は以下のとおりです。

●ISP様から交付された接続ユーザ名※、接続パスワード※、グローバルIPアドレス
※ISP様によって呼び方が異なる場合があります。ご不明な場合はISP様にお問い合わせください。
例)接続ユーザ名 ⇒ユーザID、アカウント、ユーザ名等
接続パスワード⇒パスワード等

上記の文面に同意する、のラジオボタンを選択したのち、空欄にお客様IDアクセスパスワードを入力します。
これは前もって配達記録付きで送付されたお申込内容のご案内の一番上に書かれています。

入力し終えたら、ログインを選択します。


ログインに成功すると、CTU設定のトップ画面が表示されます。


接続先の設定

左側のかんたん設定を選択します。


接続先の設定画面が出ます。

ここに自分の契約しているプロバイダの情報を入力します。わかりやすいように1番上の欄がいいでしょう。

下にある2件は最初から設定されているもので、ここも接続先名が文字化けしていて読めませんが、4番目が速度測定サイト、一番下の5番目はフレッツ・スクウェアです。


接続先名にはわかりやすい名前を書きます。日本語だと文字化けしますので英数字がいいです。

ユーザ名パスワードは、いままで使っていた(もしくは今回で新規契約した)プロバイダのものを入力します。

入力し終わったら、OKを選択します。

回線の形態を変えると、プロバイダによってはユーザ名の書き方が変わるケースがあります。例えば@マークの後半部分に何か文字列を足したり、あるいは削る等です。詳細は各々のプロバイダ会社に直接問い合わせてください。

設定の反映

プロバイダの情報を入力し終わってOKを選択すると、最初の画面に戻りますが、ここできっとあなたは
「ありゃっ? 今打ち込んだばかりのプロバイダ情報がぜんぜん表示されないぞ!」
と驚く事でしょう。

このCTU設定においては、内容を変更した後でメニュー左側にある設定反映を選択しないと、内容はまったく記録設定されないのです。
「じゃあ、さっきのOKボタンは何だったんだ?」
と思うところですが、ソフトの作りがこういう仕様になっているので仕方ないですねぇ・・。


設定反映を選択すると、変更内容確認の画面が出ますので、OKを選択します。

するとさらに念を押すように、別窓で

今回設定した内容を反映します。よろしいですか?

というダイアログが出ますので、ここもOKを選択。


しばらく間を置いて、処理完了の画面が出ます。ここではログアウト戻るの2つの選択肢が出ますが、必ず戻るを選択します。ここでログアウトしてしまうと一番最初のログイン画面に戻ってしまいますので、またお客様IDとパスワードを打ち込んでの入り直しとなります。


この設定反映の一連の流れの部分ですが、何やら変な構文のJavascriptを使用していると見え、Internet Explorer以外のブラウザ(iCab3.0など)でやると、どこかで動作がループしてしまって、いつまで待っても完了画面が出て来ず、他のリンクボタンも無反応になってしまう場合があります。こうなるとブラウザを終了させる以外に停める方法はないですが、これでは正規のログアウト行程をすっ飛ばしてしまう事になるため、ふたたび最初からやり直そうとしても「すでにログインしています。2重にログインは出来ません」と、CTU様に怒られてしまうのです。
結局CTU機器の電源を一旦すべて落とし、もう一度最初からやり直す事になります。

設定画面に戻り、接続先の登録・変更を確認。これでやっとプロバイダの情報が設定出来ました。


[↑目次へ]

接続する

設定が出来たら、いよいよ接続します。

設定したプロバイダの欄の一番右に接続のボタンがありますので、選択します。

無事接続出来たら、接続状態の所に接続中のサインが出ます。

もし出来なかったら、入力したIDやパスワードをもう一度確認してください。もちろん内容を変更した後は先ほどと同じように設定反映をやる必要があります。

ログアウト

接続を確認したら、ログアウトを選択して、一番最初のお客様パスワード入力画面に戻ります。

これでめでたく作業終了。ブラウザを終了させるもよし、このままネットサーフィン(死語か?)に出かけるもよし、どうぞご自由に!


最後にきちんとログアウトをしておかないと、次回のログインが出来なくなります。

[↑目次へ]

機能拡張ファイルの停止

フレッツ光プレミアムで接続すると、それまでフレッツISDNフレッツADSLで使っていた機能拡張ファイルは不要になります。そのまま入れておいても問題はないようですが、使いもしないエクステンションに余計なメモリを食われるのは気持ち悪い、という人は外してしまってもいいと思います。

[↑目次へ]

Macでは使えない機能

フレッツ光プレミアムの付加機能であり、広告でもさかんに宣伝しているテレビ電話機能セキュリティ機能は、現時点ではMacintoshに対応していません。現行のMac OS X上でなら多少望みはあるでしょうが、製造元のApple本社にすら見捨てられて久しいMac OS 9では、まあ99%ないでしょう。

[↑目次へ]

Wood Lingo Club(http://www.ipc-tokai.or.jp/%7Ewood/)
このサイトのLANアダプタに関する情報に、各種LANアダプタのMac上での動作確認一覧があります。
2014年9月29日追記 このサイトも閉鎖されてしまったようです。
I-O DATA/株式会社アイ・オー・データ機器
shun(作者)のMacにはI-O DATA製のLANアダプタETX-PCIを載せていました。ほぼ唯一のMac OS 8.6〜9.2.2対応ボードでしょう。ただし付属のドライバソフトはMac OS X以降には対応していません。
REALTEK
カニのロゴマークがあるチップLANアダプタの制御に広く使われているICチップ(通称カニさんチップ)の製造元。このICチップを使ったLANアダプタを各種OS上で動作させるためのドライバがダウンロード出来ます。shun(作者)が自宅Macの別パーティションで動かしていたMac OS X 10.2環境で上記I-O DATA製LANアダプタETX-PCIを動かすのにも、ここのドライバを使っていました。ただし環境によっては動かない場合もあります。しかもアダプタメーカの保証外なので、あくまで自己責任でお願いします。

[↑目次へ]