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防犯対策について

電波式リモコンキー

朝、車庫に行ってみたら愛車が忽然と消えていた!

Banditオーナーズの掲示板にも、盗難に遭われた方の悲痛なメッセージが書き込まれる事があります。治安がいい筈のわが国でも、”バイクは盗み盗まれるもの”というイメージが少なからずあるのは大変残念な事です。毎年春先の卒業シーズンになると若年層の犯行が増えると言われますし、近年は海外への転売を目的とした大規模な窃盗グループも暗躍している様子・・

そんな事を考え始めたら、我々バイクを愛する者としては夜もオチオチ寝てられません。といって警察もあまりアテには出来ないようです。発生件数が多すぎて、いちいち細かい対応や捜査が出来ていないのが現状。メーカーも最近になってようやく防犯装置を標準装備させ始めていますが、何を今頃になってやっているんでしょうか!

これはもはや、個人で自衛するしかありません。少々オカネは要りますが、愛車が消えてしまってからではあとの祭り・・


鍵穴の保護

キーカバーロック 専用キーで回し パカッと外す

いちばん多いのは鍵穴に異物を挿入し、ムリヤリ回してキー部分を破壊し、ロックを解除する手口でしょう。これはキーカバーを取り付ける事で、とりあえずは防げます。

「とりあえず」というのは、このキーカバーの仕組みを熟知している人間にはあまり効果がないかもしれないからです。しかしこれを破壊するにはそれなりの道具が要りますし、物音もするでしょう。町中の駐車場や、ちょっとしたイタズラ気分の犯人には十分有効だと思います。

DAYTONA「キーカバーロック」 専用解除キー2個つき:4,800円

2017年5月5日追記 DAYTONAのキーカバーロックは現在廃盤になっています。

振動感知アラーム

電波式リモコン

防犯アラームはいろんな種類のものが売られています。ほとんどは振動感知式で、スタンドを跳ね上げたり、ハンドルを動かしたりする時に発生するわずかな振動をもキャッチし、ものすごい警報音を出します。電源を内蔵しているタイプも多いので、たとえバッテリーからの電源線をカットされても機能しつづけます。

問題があるとすれば、あまり感度がよすぎるものは、近くを車が通った程度の振動でもピーピー鳴り出し、近所迷惑になる場合がある事でしょうか。作者のBanditに取り付けているものも最初は感度がやたら鋭く(バイクの近くを歩いただけで鳴り出した)、設置場所や固定方法を工夫して、なんとか実用になる程度に収まりました。感度を鈍くする方法はちょっとここには書けませんが、これはどうも個体差がかなり大きいようです。詳しい事は警報機のメーカーに問い合わせてみてください。


ワイヤーロック

埋設したアングル材

自宅のパイプ車庫に停める際には、ワイヤーロックをします。下はもともと土で、ワイヤーを固定出来るものも近くになかったため、仕事場で余った鉄骨を組み合わせて溶接し、地中に埋設して固定用の柱を設置してあります。1m以上の深さに根を張るようにしてあるので、人間の力ではまず抜けません。鉄骨部分を切断するにはグラインダーかアセチレンガスでも持ってこないと、短時間ではまず無理でしょう。

・・と、ここまでやっておいて、ロックするワイヤー自体がちょっと細かったかなと思いますが(^^;) これは今後の課題。

動くものを感知して照明が灯る防犯灯もかなり有効だと聞きましたので、車庫内に設置してあります。泥棒はなにより「目立つ事」「犯行に時間がかかる事」を嫌がるらしいので、この点を押さえておけば、抑止効果もグンと上がるのではないでしょうか。


出かけた先で

キルスイッチもひとつの手

自宅ではいろいろな防犯対策が組めますが、町中でちょっとバイクを停める時は、意外とみなさん無防備なようです。ヘルメットをハンドルにひっかけたままにしていたり、せっかくのU字ロックも面倒がって使わなかったり・・

作者はいつも習慣でローギアに入れたまま駐車し、キルスイッチをオフにしておきます。これはギアが入っていた方が路面の傾斜で不意に動き出して転倒する可能性が減るからで、メインキーを切るより先に、まずギアを入れたままサイドスタンドを出してエンジンを停める習慣がついています。

もし泥棒がバイクを前後どちらかに動かそうとしても、ギアが入っていると不意にガクッと止まるので、きっと驚くでしょう。瞬間的に”まだ他にも鍵がしかけてあるのか”とか、”このバイクは面倒そうだ”と思わせる効果があるかもしれません。振動も発生しやすくなるので、防犯アラーム作動のきっかけにもなります。

キルスイッチはおまじないのようなもので、たとえ鍵を壊されても、キルスイッチが切れているとエンジンはかかりません。これは当の持ち主でさえ時々忘れて「アレッ?動かない」と焦る事がありますから、心理的に追い込まれている(筈の)泥棒にはさらに有効でしょう。気付かれたとしても多少の時間稼ぎにはなるでしょうし、運が良ければあきらめてくれるでしょう。

いままで盗難に遭った方の話を聞くと、ほんのちょっとした隙に持っていかれたとか、まさかここでは大丈夫だろう、という場合に発生している事が多い気がします。町中ではなるべく人目に付きやすいところに置くとか、いかにもワルそうな連中がたむろしているコンビニは避けるなど、日頃からの気配りが大事だと思います。