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ラジエータ冷却ファンは本当に回るのか?

ガンガン回っているファン

あなたはBandit250のラジエータ冷却ファンが回っているところを見た事がありますか?BanditオーナーズクラブBands!の掲示板でも「コレどうやったら回るんですか?」とか「もしかして壊れてるんじゃないの?」みたいな話が時々出ます。

しかし決して回らないわけではありません。当然ながら条件が揃えばちゃんと動きます。もしかしたらエンジンのメカノイズにまぎれて気付いていないだけかもしれません。

この写真を撮影したのは気温25℃で無風状態の8月の朝でした。センタースタンドでアイドリングをする事約20分、フイーンという軽い音とともに回り始めました。その後1〜2分ほど回ってから停止し、数分後にふたたび回り始めるというサイクルを繰り返していました。


デジタル水温計

水温計をチェックしてみたところ107℃でファンが始動し、100℃まで冷えたところで停止していました。

マニュアルによれば102〜108℃でファンモーターが始動、97〜103℃まで冷えたら停止する、となっていますから、ほぼ設計通りの動きと言えます。


エンジンに異常がなく、冷却水もきちんと循環していれば、こうやって意図的に水温を上げるか夏場の渋滞路にでもハマらないかぎり、走行中にここまで上昇する事はめったにないでしょう。渋滞中に回り出すと、足に感じる熱風がむわ〜っと倍増するのですぐわかります。

ちなみにメーターパネル左端にある赤い水温警告灯(TEMP)117〜123℃で点灯、110〜116℃まで冷えたところで消灯するように設定されています。多少の個体差はあるかと思いますが,もしTEMPが赤々と点灯しているのにファンが回らない場合は、両者どちらかの温度スイッチが不良か、ファンモーター回路のどこかに故障がある事になります。

直結チェック

テンパレチャにある2つの温度スイッチ スイッチ 配線の色

ファンを動かしている温度スイッチはラジエータ経路の途中にあります。エンジンヘッド真上にあるウォータ・テンパレチャ(黒い冷却水パイプが何本か出入りしているアルミのブロック。中にはサーモスタットが収まっている)の上下にねじ込んである、電線の生えている六角ボルト状のものが温度スイッチです。上側がメータパネルの水温警告灯用で(この写真では社外品の赤いセンサーに交換されています)、下側にあるのがラジエータ冷却ファンの始動用。

Limitedのテンパレチャ部分

この部分、Bandit250Limitedではなぜか両方とも下側に並んで付いています。冷却ファン用スイッチは標準仕様と同じもので、右側にある小さいのはアナログ水温計用のセンサー。大きさが全然違うので区別は容易です。


この下側の温度スイッチを配線途中のギボシコネクターのところで引き抜き、ラジオペンチか何かで(または直接)ハーネス側の配線どうしを接触させてやれば、モーターが正常ならすぐに回り出すハズ。もちろんメインキーはONで。

この温度スイッチにも寿命があるようで、古いのだと設定温度にズレが出たり、いくら熱くなっても作動しなかったり、逆にスイッチが入ったまま戻らなくなる事も。新品を買ってもそんなに高いものではなかったと記憶していますが、スイッチ位置がテンパレチャの真下なのでそのまま抜くと冷却水がドバッと落ちてきます。ここは冷却水の交換と同時にやるのがいいと思います。

配線を直接接触させると火花が飛ぶ事がありますので、周囲のガソリンには要注意です。そのほかプラス側の配線をちょっとでも周囲の金属部分に接触させると、ショートを起こしてヒューズが飛びます。

温度スイッチの交換作業はエンジンが熱いときは絶対やってはいけません。エンジンが熱いときにうっかり抜くと熱水が噴き出して大ヤケドをする事になります。必ずエンジンが冷たいときにやってください。

2005年6月17日追記 collisionさんよりパーツ価格の情報提供をいただきました。かなり値上がりしててビックリ!
スイッチ/ラジエータファン パーツNo.17680-45C00 3,727円(税込)

モーターのチェック

ファン モーター本体

ここのモーターは内部でコミュテータ(回転コイルに繋がっている金属の筒)にカーボン製の給電ブラシが接触しているタイプで、ラジコンやプラモデルでよく使うマブチモーターなんかと同じ構造のようです。この方式のモーターは内部ブラシが経年劣化や摩耗・ホコリの混入でコミュテータとブラシの接触面にすき間が出来、ウンともスンとも回らなくなる事があります(家庭用の電気掃除機でも時々見られます)。

前述の配線を接触させた状態で、ドライバーか何かの先端でファンをちょっとこづいてみてください。上手くいけばブラシが接触を回復して回り出すかもしれません。

ファンに巻き込まれてケガしないよう、この部分は素手でつつかないように

始動スイッチの取り付け

配線図

ここの温度スイッチの配線に手動スイッチを並列に追加してやれば、温度スイッチのトロい反応を待つ事なく、いつでも自由にファンが回せます。


リレーによるブレーキ連動式

配線図

もう少し凝った改造では、ブレーキランプと並列に接続したリレーを使い、ブレーキと同時にファンが回るようにしている例を聞いた事があります(都会の渋滞仕様?)。ただしあまり長い時間ブンブン回していると、ファンモーターが過熱してコミュテータやブラシがダメになってしまうので、キャンセルスイッチを設けるなどして、ほどほどにしておいた方がいいと思いますね。もしブラシ部分が不良になっても一般の模型用モーターと同様にブラシのみの交換は出来ない構造ですから、モーターごと替えるハメになります。