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サイレンサー腐食穴の補修

鉄製のサイレンサー部

先日行ったマフラーの脱着時に排気管部分の小さなすき間を見つけていたので、パテでも埋めてみようかともう一度開けたところ、どうも下の方からも変な音が響いてくるのに気付きました。そしたらなんと、上のすき間とは比較にならないくらいデッカイ穴が!この穴、はたしてマフラーパテ程度で塞がってくれるでしょうか・・。

「Banditはステンレスマフラーだからサビないよ」と安心しきっている人も、ここは一度チェックしてみた方がいいですね。内部の消音器は普通の鉄ですから、放っておけばどんどんサビます。


必要なもの

マフラー補修用パテ
ホームセンターに売っている普通の補修キット。たぶん千円もしないです。とりあえずはこれでなんとかしましょう。
針金
パテを盛っただけでは排気圧に負けてしまいますので、これで上から縛って補強します。
やすり
パテを塗る前に、患部周辺のサビや汚れを取り去る必要があります。
六角レンチ(6ミリ)
サイレンサー後端のカバーを留めているキャップボルト用。
その他
軍手や掃除用ブラシ、針金加工用のペンチなど。

患部チェック

カバーの中は真っ黒 後端部の下にサビの穴 拡大写真

サイレンサーの後端にあるレンコン状のカバーを外すと、中はススだらけ。排気が漏れている証拠です。

下を覗くと・・直径1センチほどもある穴がコンニチワしています。いつからこういう状態になっていたんでしょうか。ここは水気が溜まる場所なのに加えて、shun(作者)のBanditは2年もの間雨ざらしで放置されていた事がありますから、その頃の雨水も影響していたのでしょう。「マフラーの脱着」で、中に金属のクズが溜まっていたと書きましたが、どうやらあれは上のすき間の溶接剥がれではなく、この腐食部分から出てきたものだった可能性が大きいですね。

パテで補修

マフラー修理キット 上のすき間を塞ぐ

パテを盛る前に周辺のサビをきれいに剥がし、油脂汚れもきれいにふきとっておかないと、うまくくっついてくれません。粗め(100〜200番くらい)の紙ヤスリを使って念入りに磨きます。

上の方のすき間は小さいですので、少し水でぬらした上からそのままペタペタ塗りつけます。つまようじでキチンと奥まで充填し、カバーを締めるときに邪魔にならない程度の厚さで仕上げます。

下の腐食穴の補修 針金で巻いて補強

下の大きな穴も基本的には同じですが、範囲がちょっと広いので、パテに同梱されていたセラミッククロスを使って、面で塞いでみます。まず幅2センチ弱、長さ6〜7センチの短冊状に切り、水に濡らしてパテとの親和性をよくし、ヘラでパテを薄く塗りつけます。そして患部を覆うように貼り付け、周辺から全体にパテを盛りつけていきます。あまり厚いと乾燥が一様でなくなるのでせいぜい2〜3ミリ程度。

その上からさらに1ミリ強の太さの針金をぐるっと巻きつけ、奥側とやや手前の2本のラインで補強を入れました。ただし穴周辺の金属部分も決して充分な厚みがあるとは言えないようで、ラジオペンチの先っちょで小突いてみると頼りない反響音が返ってきます。おそらく先端で思いきり突けば、また穴が増える事でしょう。ですから針金補強もあまりギチギチに縛りつけず、振動で外れない程度にします。

パテの取説によると

硬化
一昼夜乾燥させてから排気熱をかけ、硬化させてください。お急ぎの場合はパテ塗り後、1時間程乾燥させ、アイドリングを30分くらい行ってください。

とあるので、はやる気持ちをおさえつつ、夜露に濡れないよう覆いをして、まる1日待つ事にします。

実は最初、針金の補強なしでクロスのみ貼り付け、30分程度の乾燥でちょっと試しにエンジンをかけてみたら一瞬で吹き飛んでしまいました。

次の日、乾燥後

おそるおそるエンジンをかけてみました・・どうやら排気漏れは止まっているようです。変な音もしません。そのまましばらくアイドリングを続けて熱をかけ、さらに硬化を促します。

しかし2月の寒い夕方ではあまり温度も上がってくれません。そこで近所のホームセンターへ買い物がてら、ゆっくり走りつつ暖めてみました。2千から4千回転でタラタラ走りつつ、時折回転もウィーンと上げてみましたが、変な音が響く事はなかったです。そのまま遠回りして1時間ほどゆっくり走り、途中の山道では思いきってレッドゾーン手前まで上げてみました。帰宅後チェックしてみましたが排気漏れ箇所は特になく、まずは成功のようでした。

この部分はダイキャスト製のカバーに覆われているので、多少の排気漏れが出ても、いきなり大きな音がする事はないように思います。事実、カバーのあるなしでは音がかなり違って聞こえていました。

逆に言えば、このカバーにあるわずかなすき間(ボルト穴や内部に密着する部分)をシール剤などで塞いでしまえば容易に外部と隔絶出来ますから、仮に塞ぐのが困難なほどの大穴に発展しても、とりあえず排気漏れは防げるはずです。補強も今回は簡便に針金で縛りましたが、直径の大きなスチールバンドなどを使えばもっとスマートに出来るでしょうね。

水が溜まるマフラーエンド

寒い朝は水蒸気が出てくる 出口付近には水滴が出来る 下には小さな水抜き穴が

ここは降り込んだ雨や排気から出る水蒸気がしずくとなって溜まる場所で、一応下の方には水抜き穴も設けてありますが、小さな穴ですから汚れやサビで塞がれると水が溜まり放題になるかもしれません。さらに穴位置も内部空間の最下部にないので、詰まらずとも多少の水は常にとどまります。これが上部より下部の腐食がひどい理由のひとつだと思います。定期的に走行していれば熱ですぐ乾燥するんでしょうが、放置歴が長いものや、たまにしか走らない人はちょっと用心しておいた方がいいですね。

マフラー自体は分解不可ですから、もしサイレンサーの隔壁が腐り落ちるほどダメージが大きくなったら、マフラー丸ごと交換するか、途中から切り飛ばして汎用サイレンサーにすげ替えるしかないでしょう。

その後の経過 2005年3月14日

指がほとんど黒くならない

穴の補修を終えて3週間後、福岡まで往復500kmほど走ってきましたが、普段なら多少なりとも付着する黒ススがほとんど付きませんでした。点火系のメンテブローバイ経路の加工なども効いているのでしょうが、どうもこの腐食穴が塞がった事が大きく影響しているような気がします。街中でマフラーエンドを真っ黒くして走っているBandit250/400は、もしかしてみんな穴持ちなのでは・・?なんて、ちょっとイヤな事を考えたりしました(^^;)