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スズキ Bandit250(GJ74A)　整備資料

目次

以下のデータは特に注釈がない限りGSF250・45馬力・セパハン仕様のものです。※マークは作者の追記。

バルブ+バルブガイド

項目 標準値 使用限度 40馬力型標準値 使用限度
バルブ径 IN. 18.9-19.1mm*←←
EX. 15.9-16.1mm*←←
バルブリフト IN. 6.8mm*IN. 6.0mm*
EX. 6.2mm*EX. 5.5mm*
バルブクリアランス（冷機時） IN. 0.17-0.27mm*←←
EX. 0.20-0.30mm*←←
バルブとバルブガイドのガタ IN. & EX.*0.35mm←←
バルブガイドの内径 IN. & EX. 3.700-3.712mm*←←
バルブステムの外径 IN. 3.66-3.68mm*←←
EX. 3.65-3.66mm*←←
バルブステムの振れ IN. & EX. *0.05mm←←
バルブシート面の当たり幅 IN. 0.7-1.1mm*←←
EX. 0.9-1.3mm*←←
バルブヘッドの振れ IN. & EX. *0.03mm←←
バルブスプリングの自由長 IN. & EX. 39.64mm38.1mm←←
バルブスプリング荷重 IN. & EX. 37.2kg
（スプリング長27.9mm時）		*←←

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カムシャフト+シリンダヘッド

項目 標準値 使用限度 40馬力型標準値 使用限度
カムの高さ IN. 32.77-32.83mm32.47mmIN. 32.27-32.33mm31.97mm
EX. 32.17-32.23mm31.87mmEX. 31.77-31.83mm31.47mm
カムシャフトジャーナルのオイルクリアランス IN. & EX. 0.032-0.066mm0.15mm←←
カムシャフトジャーナルホルダの内径 IN. & EX. 22.012-22.025mm*←←
カムシャフトジャーナルの外径 IN. & EX. 21.959-21.98mm*←←
カムシャフトの振れ IN. & EX. 0-0.02mm0.10mm←←
カムチェーンの20ピッチ間の長さ （データなし）*←←
カムチェーンの合わせピン数 16ピン*←←
シリンダヘッドの歪み 0-0.05mm0.20mm←←

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シリンダ+ピストン+ピストンリング

項目 標準値 使用限度
圧縮圧力 11.5-13.5kg/cm2(450rpm)8.05kg/cm2
圧縮圧力の気筒間差 *2kg/cm2
ピストンとシリンダのクリアランス 0.04-0.06mm0.12mm
シリンダの内径 49.0-49.015mm49.09mm
ピストンの外径 48.955-48.97mm
(ピストン下端より10mm上)		48.88mm
シリンダ上面の歪み *0.2mm
ピストンリング自由合い口すき間 1st. R 約7.0mm5.6mm
2nd. RN 約5.2mm4.16mm
ピストンリング組立合い口すき間 1st. 0.1-0.25mm0.7mm
2nd. 0.25-0.45mm0.7mm
ピストンリングとリング溝のすき間 1st. *0.18mm
2nd. *0.15mm
ピストンリング溝の幅 1st. & 2nd. 0.81-0.83mm*
Oil 2.01-2.03mm*
ピストンリングの幅 1st. & 2nd. 0.77-0.79mm*
ピストンのピン穴の内径 14.002-14.008mm14.035mm
ピストンピンの外径 13.995-14.0mm13.98mm

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コンロッド+クランクシャフト

項目 標準値 使用限度
コンロッド小端の内径 14.01-14.018mm14.054mm
コンロッド大端のスラストクリアランス 0.1-0.2mm0.3mm
コンロッド大端の幅 15.9-16.0mm*
クランクピンの幅 16.1-16.15mm*
コンロッド大端のオイルクリアランス 0.024-0.048mm基準値以外修正
クランクピンの外径 26.976-27.0mm*
クランクシャフトジャーナルのオイルクリアランス 0.020-0.044mm基準値以外修正
クランクシャフトジャーナルの外径 27.976-28.0mm*
クランクシャフトのスラストクリアランス 0.045-0.1mm*
クランクシャフトスラストベアリングの厚さ Right 2.425-2.45mm(緑)*
Left 2.420-2.575mm*
クランクシャフトの振れ *0.08mm

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オイルポンプ

項目 標準値 使用限度
オイルポンプの減速比 2.878
(34T/27T x 80T/35T)		*
オイル油圧(油温60℃) 2.0kg/cm2以上
(3,000rpm)		*

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クラッチ

項目 標準値 使用限度
クラッチレバーの遊び 10-15mm*
ドライブプレートNo.1の厚さ 2.9-3.1mm2.6mm
ドリブンプレートの歪み 0-0.1mm0.2mm
クラッチスプリングの自由長 38.2mm36.29mm
プライマリバックラッシュ 0.02mm*

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トランスミッション+ドライブチェーン

項目 標準値 使用限度 40馬力型標準値 使用限度
一次減速比 2.285*←←
二次減速比 3.769*←←
ギヤー比 Low 3.083*←←
2nd 2.200*←←
3rd 1.722*←←
4th 1.450*←←
5th 1.315*1.285←
Top 1.227*1.150←
ギヤーシフトフォークの溝のすき間 No.1,No.2 0.1-0.3mm0.5mm←←
ギヤーシフトフォークの溝の幅 No.1 x 2 & No.2 5.0-5.1mm*←←
ギヤーシフトフォークの爪の厚さ No.1 x 2 & No.2 4.8-4.9mm*←←
ドライブチェーン 種類(標準装着) D.I.D 520V7 / RK 520SMOZ9*←←
リンク数 116*←←
20ピッチ間の長さ 317.5mm319.4mm←←
ドライブチェーンの緩み
(空車時、センタースタンド使用)		 25-35mm*←←
ギヤーシフトレバーの高さ 40-50mm*←←

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キャブレータ

項目 諸元 40馬力型諸元
キャブレータ形式 BDST30←
メーンボア径 φ30←
キャブレータ判別刻印 11D011D1
アイドリング回転数 1,600rpm←
油面基準(フロートレベル) (データなし)8.06mm
メインジェット(M.J.) #105←
メインエアージェット(M.A.J.) 0.7←
ジェットニードル(J.N.) 5CF9-35CF9-2
ニードルジェット(N.J.) 0-1←
パイロットジェット(P.J.)　※1 #15#12.5
バイパス(B.P.) #1:0.8 #2:0.7 #3:0.8 #4:0.8←
パイロットアウトレット(P.O.) φ0.7←
バルブシート(V.S.) φ1.7←
スタータジェット(G.S.) #40←
パイロットスクリュ(P.S.) マスタ合わせ(約1回転戻し)←
パイロットエアージェット(P.A.J.)　※1 φ1.3φ1.35
スロットルケーブルの遊び 2-4mm(グリップ回転量)←

※1　GSF250ZM(リミテッド)は45馬力型ですが、パイロットジェット及びパイロットエアージェットは40馬力型に準じているようです。

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エレクトリック

項目 諸元 備考
点火時期 20°/1,800rpm BTDC*
点火順序 1-2-4-3*
スパークプラグ 形式 NGK CR8E / ND U24ESR-N*
点火すき間 0.7-0.8mm*
飛火性能 8mm以上*
シグナルゼネレータの抵抗値 269-404Ω（±20％）テスタレンジ：(×10Ω)
イグニッションコイルの抵抗値 一次側 2.5-3.8Ω(+〜-間) テスタレンジ：(×1Ω)
二次側 13-18kΩ(プラグコード間　※キャップは抜いて測る)テスタレンジ：(×1kΩ)
ゼネレータ・ステータ抵抗値 (データなし)導通があればOK*
充電電圧 13-16V(5,000rpm)*
スタータモータ ブラシの長さ 使用限度3.5mm*
コンミュテータの溝の深さ 使用限度0.5mm*
スタータリレーの抵抗値 3.5-5.0Ωテスタレンジ：(×1Ω)
バッテリ 形式 YTX7A-BS*
電圧/容量 12 V / 6 Ah (10 HR)*
電解液比重 1.32(20℃)*
ヒューズ HEAD 10A*
SIGNAL 10A*
IGNITION 10A*
MAIN 25A*

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電球のワット数

指定バルブ（ワット数）以外は使用しない事。

項目 諸元 GSF250ZM/ZP(リミテッド)諸元
ヘッドランプバルブ ハロゲン H4型
12v High 60w / Low 55w		←
ポジションランプバルブ　(45馬力型のみ) ピン式口金・T4W BA9S
12v 4w		←
テール／ストップランプバルブ ピン式口金(ダブル)・S25 BAY15D
12v 5w / 21w		←
ターンシグナルランプバルブ ピン式口金・G18 BA15S
12v 15w×4		←
スピードメータランプバルブ T7ウェッジ球
12v 1.7w×2　※2		3w
タコメータランプバルブ T7ウェッジ球
12v 1.7w×2　※2		3w
テンプメータランプバルブ 装備なし1.7w
ターンシグナルパイロットランプバルブ T10ウェッジ球
12v 3.4w　※3		2w
ハイビームパイロットランプバルブ T7ウェッジ球
12v 1.7w		2w
ニュートラルパイロットランプバルブ T7ウェッジ球
12v 3w		2w
オイルパイロットランプバルブ T10ウェッジ球
12v 3.4w　※3		2w
水温メータパイロットランプバルブ T10ウェッジ球
12v 3.4w　※3		装備なし

※2　マニュアル(サービスガイド)上では3w×2と表記されていますが、実際に使われているのは1.7w×2でした。一方40馬力型の諸元表では1.7w×2とある事からも、マニュアルの数値はプリントミスと思われます。

※3　マニュアル(サービスガイド)上では3wと表記されていますが、40馬力型の諸元表では3.4wとあります。実際に使われているものは未確認。上記と同様のプリントミスの可能性も考慮し、印刷の新しい後者を採用しました。

2005年11月19日追記　実際に開けて確認してみたところ、STANLEY 158・H.Dの文字がありましたが、メーカーサイトには製品リストの掲載がなく正確なw数は不明。ただしこのサイズの電球(T10ウェッジ)に3wの製品は見あたらない事と、ホームセンター等で売られているSTANLEY製T10ウェッジ・12v 3.4w球にも158の品番が印刷されている等の状況から考えて、やはり3.4wが正解であろうと思われます。

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ブレーキ+ホイール

項目 標準値 使用限度
リヤブレーキペダルの高さ 40-50mm*
フロントブレーキレバーの遊び 5-20mm*
フロントブレーキレバーアジャスタ 目盛2*
リヤブレーキペダルの遊び 5-15mm*
ブレーキディスクプレートの厚さ 前輪 4.5mm(±0.2mm)4.0mm
後輪 6.0mm(±0.2mm)5.5mm
ブレーキディスクプレートの振れ(後輪) *0.30mm
マスタシリンダの内径 前輪 & 後輪 12.700-12.743mm*
マスタシリンダピストンの外径 前輪 & 後輪 12.657-12.684mm*
ブレーキキャリパシリンダの内径 前輪：小 27.00-27.076mm*
前輪：大 33.96-34.036mm*
後輪 38.18-38.256mm*
ブレーキキャリパピストンの外径 前輪：小 26.02-26.97mm*
前輪：大 33.884-33.934mm*
後輪 38.098-38.148mm*
ホイールリムの振れ 前輪 & 後輪：横／縦 *3.0mm
アクスルシャフトの振れ 前輪 & 後輪 *0.25mm
タイヤサイズ 前輪 110/70-17 54H*
後輪 140/70-17 66H*
タイヤの種類 前輪 DUNLOP K505F*
後輪 DUNLOP K505*
タイヤ摩耗限度 前輪 *0.8mm(推奨1.6mm)
後輪 *0.8mm(推奨2.0mm)

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タイヤの空気圧

走行前の空気圧 一般道路1名乗車 一般道路2名乗車 高速道路1名乗車 高速道路2名乗車
前輪 2.00kg/cm22.00kg/cm22.00kg/cm2データなし ※4
後輪 2.25kg/cm22.50kg/cm22.25kg/cm2データなし ※4

※4　発売当時は高速道路での2人乗りが禁じられていたためです。

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サスペンション

項目 標準値 使用限度 GSF250N/NP/NR
(パイプハン)		 使用限度 GSF250ZP
(40ps型LIMITED)		 使用限度
フロントフォークストローク 120 mm*←←←←
フロントフォークスプリングの自由長 315 mm302 mm315 mm298 mm285.5 mm275.1 mm
フロントフォークオイルレベル
(スプリング無し・最圧縮時、インナーチューブ上端から油面まで)		 84 mm*82 mm*103 mm*
フロントフォークオイルの種類 フォークオイル #10*←←←←
フロントフォークのオイル量 570 cc*516 cc*550 cc*
フロントフォークインナーチューブの外径 φ41*←←←←
フロントフォークアウターチューブの内径 φ42*←←←←
リヤーショックアブソーバのスプリングアジャスタ 目盛4(ストッパ位置)*←←←←
リヤーホイールトラベル 131 mm*←←←←
スイングアームピボットシャフトの振れ *0.25 mm←←←←

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フューエル+エンジンオイル

項目 諸元
ガソリンの種類 無鉛レギュラガソリン
フューエルタンク リザーブを含む全容量 14L
リザーブ位置からの残量 約3.5L
エンジンオイルの種類 2輪車用4ストロークエンジンオイル　SAE 10w-40, API規格 SE または SF
純正指定: スズキエクスターオイル TYPE04/スーパーデラックス
エンジンオイル容量 オイル交換時 2,700cc
オイルフィルタ交換時 3,000cc
エンジン分解時 3,400cc

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冷却水

項目 諸元
冷却水容量 リザーバタンク側 150-250cc
エンジン側 1,700cc
サーモスタット 開き始め温度 74.5-78.5℃
全開リフト 7mm以上(90℃)
ラジエータキャップの開閉圧力 0.95-1.25kg/cm2
冷却ファンスイッチ 始動 102-108℃以上
停止 97-103℃以下
冷却ファンモータ抵抗値 0.8-1.2Ω（端子間）
水温警告灯スイッチ 点灯 117-123℃以上
消灯 110-116℃以下

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データ引用元
スズキBandit250「サービスガイド」1989年12月発行（最終追補1993年10月版）