Spirograph

ボックス席が好きだ

妄想がはかどる

すぐ海だった

四角い箱

おじゃまします

窓に目を奪われる

背筋が伸びる

カメを助ける

はずむ

 自分は苔の上に坐った。これから百年の間こうして待っているんだなと考えながら、腕組みをして、丸い墓石を眺めていた。
そのうちに、女の云った通り日が東から出た。大きな赤い日であった。それがまた女の云った通り、やがて西へ落ちた。あかいまんまでのっと落ちて行った。一つと自分は勘定した。